2017年12月号
公益社団法人
大分県社会福祉士会
11月25日、26日に宮崎県延岡市で第7回九州沖縄ブロック社会福祉士研修会が開催された。
基調講演講師の原田正樹先生(日本福祉大学教授)は、「制度のはざまで孤立する一人を支えることができる地域づくり」の必要性を説く。
「地域生活課題をソーシャルワークで解決しよう」、「“支える、支えられる”の一方的関係でなく“相互に支え合う”地域づくり」を目指そうと呼び掛ける。
二日目の分科会では、熊本刑務所で出所者支援をする松永美弥氏が「犯罪者というレッテルを貼られる前の、人生のどこかでの、福祉的支援があれば出所者支援は少なくなるかもしれない」と犯罪を起こす前の支援の必要性を発表されていたが、正にその通り、と感服した。
人生のどこかで出会い、その時の制度やサービスでは充分対処できなかった問題が、いわゆる“はざま”の問題として、私達の記憶に残る。私達は記憶だけだが、その人にとっては対応が十分でない状況で人生を歩み続けるわけである。
「“はざま”はある意味、私達が作ってきたもの」と原田先生は指摘する。
その原田先生の前座を私が務め、「九州北部豪雨等災害に伴う支援活動状況」として報告した。
「建物1階の被災ゴミは片付けるが2階は対象外」・・・
「被災した家に住めず転居しているがそこでのお手伝いはできない」・・・
「被災した方のお手伝いばかり考えるのでなく、自助・互助の精神で働きかけて欲しい」・・・
被災地ではこんな発言を耳にしたが、その度に、人が置かれた状況を説明し、ボランティアセンター以外の支援者に必ず繋いでくださいとお願いした。
いなければ社会福祉士会でやるとも言った。
生活のピンチの時に互助の精神を導き出そうとする余裕はない。
ニーズ調査員を頼り、相互に支え合っていけば良いと発言してきた。
本研修会での講師・演者の言葉は、そんな被災地での日々を思い起こさせた。
研修会終了後、夕方まで九州沖縄ブロックの会長会議等が行われた。
各県の取り組みを聞く機会でもあるが、大分県も随分変わったなあと感慨深くなった。
5年前に、熊本県が行うスクールソーシャルワークの取り組みに感心していた。
福岡県は、会員数も多くたくさんの事業委託を受けるスーパー県で、肩を並べるとはおこがましいが、後ろ姿を見た。鹿児島県も長崎県も、佐賀県、宮崎県、沖縄県も其々素晴らしい取り組みを行っている。
がしかし、大分県もなかなかどうして、他県ではまだ出来ていない取り組みや幅広い活動を確実に行い、その成長が見て取れた。
京都府の清水寺では、毎年12月12日に“今年の漢字”を発表する。
当会は、3月に「大分県子どもの貧困対策推進フォーラム」を大分県と共同開催した。
4月に、3回目を数える「新規入会者研修会」を開催した。第1回の参加者数35名、第2回21名に続き、24名の方に参加いただいた。
資格取得後あるいは新規入会に際してのエントリー研修として定着しつつある状況をうれしく思っている。
そして、7月九州北部豪雨、9月台風18号、と2度にわたる災害が続き、そんな出来事の数々を振り返れば、今年の漢字候補に、『新』や『水』、『助』などが挙げられるのだろうか。
『動』・・・私が選ぶ今年の漢字である。
田嶋相談役の手助けを借り、役員会員の皆様の力を借り、汗をかいてきた出来事の一つ一つが動き始めた年として2017年を締めくくれる。
4年前に動き始めた時、側にいて力を貸してくれた大分県精神保健福祉士協会(前)会長の古賀朋和さんが御逝去し寂しさを隠しきれないが、こうした皆様への感謝と共に、来年始動する新体制への御支援をお願いし今年最後のマンスリーを締めくくりたい。
2017年10月21日御逝去された大分県精神保健福祉士協会前会長の古賀朋和さんのご冥福を祈って
この度、(公社)大分県社会福祉士会と(一社)大分県医療ソーシャルワーカー協会は標記テーマを掲げ別添資料のとおり研修会を開催することになりました。
今回の合同研修会では、日本社会事業大学教授の小原眞知子先生、厚生労働省老健局課長補佐の石井義恭先生にご講演いただき、制度改正と時代を捉えつつ、躍動していくソーシャルワーク実践を再考していきたいと思います。
1.テーマ 「ソーシャルワークの再考」
~制度改正と時代を捉え躍動する実践を支えるものとは~
2.開催日時 平成30年2月25日(日)10時~16時(受付開始 9時30分~)
3.場 所 ホルトホール大分 大会議室
〒870-0839 大分県大分市金池南1丁目5番1号
4.プログラム 別紙1「開催プログラム」をご参照ください。
5.参 加 費 参加費は当日受付にて徴収いたします。
・会 員:1,000円
・会員外:2,000円
・学 生: 500円
6定 員 200名
8.参加申込 「参加申込書」に必要事項を記載のうえ、大分県社会福祉士会事務局までFAXにてお申し込みください。
※詳しくは別紙 >>をご覧ください。
福祉従事者のための成年後見活用講座を開催します。
『どんな時に成年後見制度が必要なのか』『事業所として後見人とどう連携すればよい?』
『そもそも成年後見制度の理解が不十分』…などの悩みを抱えている福祉従事者の方、是非ご参加下さい!!
日 時:平成29年12月16日(土) 10:00 ~15:45
場 所:大分市コンパルホール 300号室(大分市府内町1丁目5番38号)
対 象:介護支援専門員・地域包括支援センター職員・行政職員・生活相談員・有料老人ホーム職員・社会福祉施設等相談担当職員・事務員・医療福祉従事者(MSW・PSW)・その他制度に関心のある方
定 員:70名(先着順)
参加費:資料代として 1000円(会員・一般)
※申込は先着順となっており定員になり次第、締め切らせて頂きます。
※詳しくは別紙 >>をご覧ください。
「社会福祉士及び介護福祉士法」の改正により、社会福祉士養成カリキュラムが改訂され、相談援助実習を行う実習指導者の要件として、実習指導者を養成するための講習会の受講が義務付けられ2012年4月から完全施行されました。
下記の日程で、2017年度社会福祉士実習指導者講習会を開催しますのでご案内します。
開 催 日:平成30年1月20日(土)~21日(日)
会 場:障害者支援施設聖心園 3階多目的ホール
(住所:大分県臼杵市大字江無田1600番地の5)
定 員:30名
受 講 費:会 員 15,000円 非会員 20,000円
申込期間:平成29年10月16日(月)~12月10日(日)
※申込期間を延長いたしました。
※詳しくは別紙 1>>・別紙 2>>をご覧ください。
日 時:平成30年1月17日水曜日 18時半から20時半まで
場 所:大分県総合社会福祉会館3F
犯罪をおかした障害者・高齢者を対象にした福祉アプローチの研究会をスタートしました。
「再犯の防止等の推進に関する法律」における社会福祉士の役割をテーマに地域社会との連携を目標にしています。
大分県地域生活定着支援センターによる「被疑者・被告人段階での福祉的支援」の事例の検討を予定しています。
関心のある方、みなさまのご参加をお待ちしています。
日時 平成30年2月10日(土) 午前中2時間
場所 未定
内容 西別府病院 児童精神科医の有馬明子先生の講義と委員会メンバーが提出する事例を通してのセッションを行う予定。
*参加者は社会福祉士会会員に限ります。
*ご希望の方は事務局にお問い合わせください。
日時 平成30年3月3日(土)、17日(土) ともに一日
場所 大分県社会福祉介護研修センター
内容 1回目同様にSSWの基礎となることを全体的に学びます。
*マンスリー、ホームページでアップしますのでご確認ください。
毎月第2土曜日の午後6時から行っています。
場所は基本的に事務局です。
SSWの方に限定してはいません。どなたでもご参加ください。
お待ちしています。
会員の皆様へお願いしておりましたメーリングリスト作成に伴うメールアドレスの把握についてですが、只今、運用準備をおこなっております。
ご連絡いただいておりません会員様につきましては引き続きメールアドレスをお知らせ頂きますようお願い申し上げます。
尚、お知らせいただきましたメールアドレスは当会からの情報伝達以外には使用いたしません。
メールアドレスの確認方法
下記、大分県社会福祉士会のメールアドレスへ送信下さい。
送信する際に、①名前、②所属先(事業所)、③所属先の住所、④連絡先をご記入下さい。
◆ メールアドレス:info@oita-csw.or.jp ◆
※ホームページの「お問い合わせ」からも入力できます。
●事務局に届いている各種資料のお知らせです。下記の資料が届いています。
ご興味のあるは事務局までお問い合わせください。
・新潟社会福祉士 実践報告第16号 (新潟県社会福祉士会)
◆ マンスリー記事の詳細や新着情報をホームページに掲載しています。どうぞご覧ください。
◆ 最近は、地震や豪雨、台風等の自然災害が頻繁に発生しています。その度、会員の皆様の安否確認やニーズ調査等の協力支援をお願いすることになりますが、そのお知らせは、本会のホームページにまず掲載致しますので、災害等の発生時は、本会のホームページでご確認下さい。
◆ 大分県社会福祉士会に関する委員会等の会議に事務局が使用できます。希望者はご連絡下さい。
建物の開館時間 ①月曜日・日曜日・祝祭日:9時~17時15分 ②左記以外の曜日:9時~21時
◆ 住所・勤務先・氏名等に変更がある方は、日本社会福祉士会(本部)まで変更届をご提出下さい。
〒870-0907 大分県大分市大津町2丁目1番地41号 大分県総合社会福祉会館2階
TEL/FAX:097-576-7071 E-mail:oita-jacsw@axel.ocn.ne.jp